9月1日に入園説明会を行います。
平成29年度の入園案内一式は、平成28年9月1日(木)9:00より販売を開始します。
せんりひじり幼稚園は、9月4日に創立50周年を迎えます。7500人以上の卒園者やその保護者の方々、当園に関わる多くの方々とお祝いできればと思います。
創立50周年を機に、使いやすさはもちろんのこと、デザインを一新しました。イラストレーターのミウラナオコさんに描いていただいた当園のキャラクター「ひじりん」がたくさんあしらわれています。どうぞよろしくお願いいたします。
● 1学期終了 みんながんばったね!
早いもので、今日で1学期の通常の保育は終了し、年長組のお泊まり保育を残すのみとなりました。1学期はどの子にとっても大きく環境の変わる時です。その1学期の終わりにいつも思うことは、子どもたちが、入園や進級という環境の変化に適応し「本当にえらかったなあ。」、「子どもたちはすごいなあ。」、「柔軟だなあ」ということです。この1学期の自分自身を振り返ると、それなりにがんばったつもりですが、成長という点では子どもたちには本当にかないません。そして、その子どもたちを支える保護者の皆さんや幼稚園での先生たちにも「本当にお疲れさまでした。」と頭が下がる思いがします。新入園された保護者の皆さんは初めての集団生活でのご心配があったと思います。登園を渋る我が子の気持ちを受け止めたり、励ましたり、また、健康のこと、友達のこと、様々なことに心配りをされていたことと思います。オリンピックの日本代表のように、多くの人に注目されたり、大きな声で声援されたり、ニュースで「○○ちゃんママ、ナイスフォロー!泣いていた○○ちゃんを見事に受け止める!!」、「〇〇くん家を出る準備の時間20分切る!」みたいに取上げられるわけではありませんが、「わたしなりによく頑張ったよ。えらい、えらい。」と自分で自分を誉めていただければと思います。そして、何より、この幼児期に、しっかりと受け止めてもらったことは、その子の一生の財産になると思います。家庭においても幼稚園においてもそうですが、目には見えないけれど、子どもを思う気持ち・愛情は必ず子どもの心に届き、そして、ずっとその子を支え続けると思います。改めまして、本当にお疲れ様でした。
● せんりひじり幼稚園50周年
せんりひじり幼稚園(学校法人ひじり学園)は昭和41年(1966年)9月1日に開園いたしました。この夏でちょうど50周年を迎えます。「ひじり」という名称は姉妹園のひじり幼稚園(大阪市内)が大正12年に創立された時に祖父の安達晋が名付けたものです。
その当時はまだ幼稚園というものが地域にはなかった時代でしたので、本当に苦労の連続であったと伝え聞いています。祖父は進取の気風を持った人で、自分が実家の浄土真宗のお寺の住職を継くことは分かっていたのですが、仏教だけを勉強するのでは無く、キリスト教も勉強することで客観的に仏教を見ることができるはずであると、大学は関西学院というキリスト教の大学のしかも神学部に入学しました。晩年、「キリストさんも良いことを言ってはる。根本の部分では同じである。」と言っていたようです。そして、友人がヨーロッパ留学から帰国したときにフレーベル博士のキンダーガルテンの話を聴いて閃いたのか、お寺の中に幼稚園を作りました。大阪の空襲で当時の貴重な資料の多くは焼けてしまって残っていません。父や叔母から伝え聞いている祖父の言葉は
「子どもには仏性が宿っている。子どもの素直な心から学ぶことが悟りへの道。」
「『青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光』阿弥陀経の中のこの言葉は幼児教育の心そのもの。その子の色を大切にすることを忘れてはなりません。」
というようなもので、「子どもからまなぶこと」「その子の色を大切にすること」などはひじり幼稚園以来ずっと大切にしてきたことで、園の文化の中にずっと残っていると感じますし、子どもの中に仏を感じた祖父が「ひじり(聖)」という名称に込めた思いは大切にしなきゃなあと思います。
現在、OECD加盟の先進諸国では、子どもが遊びを通して主体的な学びを深めることが問題解決型学力の育ちの根幹に関わっていることが明らかになり、乳幼児期からの遊びを中心とした教育が重要視されています。幼稚園教育要領や保育指針等の改訂にもこれまで通り(それ以上に)遊びや生活を通して、子どもの主体性の育ちを大切にしていく方向性になることは確実ですが、真の意味での幼児期の教育・保育の質の向上がますます重要になってきています。
せんりひじり幼稚園の保育は、今、各方面から評価されるようになりましたが(先日はどこからか噂を聞きつけた、東京の某区の保育課の方々が来園されて、「ぜひ、うちの区に開園してください。」とお誘いいただきました。無理ですと即答しましたが(笑)。)20年近く前までは、現在ほど子どもを主体としたものではありませんでした。しかし、本当に幸運なことにある研究会に参加することにより、子どもの幸せのために保育を良くしようと心から願われている先生方との出会いがあり、公開保育を実施し、大きな衝撃を受けたものの自園の課題を園のスタッフ全員で共有し、自園の保育を変えてきました。マラソンランナーが自らを鍛えるのは自らが走ること以外に術はありませんが、スーパーバイザーの小田豊先生や岡建先生(大妻女子大学)とのご縁をいただき、導いて下さったことに心から感謝をしています。
このような幸運が重なってまだまだ未熟ではあるものの少しずつ保育を変えることができました。その要因はいくつかあると思いますが、何をおいても保育者間のよい関係性(同僚性)が園の風土としてあることだと思います。子どものことを話し合う時には、ひとりひとりの保育者が安心して自分の思いを語れることが必要で、同僚同士が違う意見を言い合える「あ、そういう見方もあるんだ。いいね!」と認め合えることで、みんなで子どもの良さが見つけられます。自分を出せる安心感、自分が受入れられていて自分らしく居られることが大切なように思います。
子どもが育ち合う仲間なしに一人では育つことが難しいように、保育者も一人では育ちません。そして、それは保護者も、園長、主任もそして園そのものが孤立していては育たないのだと思います。人間は人と人との間でこそ育つ社会的動物です。自分の良さやらしさを発揮しながら、語り合いつながることで意欲的に頑張れるのだと思います。
これからも、日々の保育で、今、この子にどのように関わっていけば良いのか、どのような環境を用意すれば良いのか、迷ったり、悩んだりすることも当然あると思いますし、無くならないと思います。しかし、そのようにその子の心もちを理解しようと迷い、悩むことそのものがとても大切なことですし、子どもにとっては自分のことを一生懸命考えて悩んでくれる人がそばに居てくれること自体がとても嬉しいことだと思います。
人生の始まりである乳幼児期に全ての子どもが愛されて育ち、自分が自分であっていいと言う感覚と、人は信頼するに値する存在であり、他者と共に居ることが心地良いという感覚が育つようにこれからも子どもの思いに寄り添い、子ども一人一人の良さが伸びるように、みんなで悩み、みんなで学び、それら全てをひっくるめてみんなで楽しんでいけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
いよいよ夏休みに入ります。
もう旅行の計画を立てているご家庭もあれば、これからゆっくり相談しながら決めるお宅もあるでしょう。今日は何をしようか・・・と、イベントを考えるのもいいですが、普段の何気ない一日をのんびり丁寧に過ごすのも、夏休みのステキな過ごし方の一つかもしれません。身近で起きた小さな出来事をゆっくり味わい子どもと一緒に考えるのも、大切に関わってもらった経験として記憶に染みこんでいくでしょう。
ここで、ドングリが好きで好きでたまらないS君のお話を紹介します。毎日毎日ドングリを拾い続けるのでいつも家に帰るのが遅くなり、困っていたお母さん。そのうち、S君は見ただけでなく触っただけでドングリの種類を当てるようになってきます。たくさんのドングリを種類別に分けていくうちに、とうとうコレクションが完成したそうです。そして次は、どこに、どのどんぐりの木があるか、地図に印をつけてどんぐりマップを作っていったそうです。「こどもの好きに付き合っていく」ことがこどもの才能への道をつけていくことになるのですね。
せんりひじり幼稚園は9月4日に創立50周年を迎えます。現在在園中の子どもたちとは、カー ニバルの時に一緒に「幼稚園の50歳のお誕生日」のささやかなお祝いをしたいと考えています。 そして夏休み中の8月27日の午前中は、卒園生とその保護者の方々に自由に見学していただけるホームカミングディを開催します。8000人以上の卒園生がいますので、ひとりひとりにご案内を差し上げることが難しいので、掲示物やホームページでお知らせしています。(尚、旧職員の50周年お祝いの会は27日の午後、行政や研究関係者の方々をお招きしての祝賀会は8月28日を予定 しています。)
そして今、せんりひじり幼稚園の50周年記念冊子「50の扉」や50年の歩みをまとめたDVD製作の打ち合わせを進めています。古い資料を紐解いたり、昔のアルバムを開いたり、写真を集めながら懐かしさや感動に浸ってしまいます。先代の園長がどんな思いで(当時何にもなかった)この千里の地に幼稚園を作ったのか・・・。初代からの先生たちが保育の充実のために、毎年研究をしてきた古い16ミリフィルムの記録の数々・・・。その時代時代で、子どもたちに必要な保育や環境を考えてきた尊い営みが見えてきます。
これからも、多くの先輩や仲間が造ってきた太くて安定した道を、大切に守りそして伸ばしてい かなければ・・・と思います。でも、目の前にいる子どもたちと日々を楽しみながら、振り返ればまた道が出来ていた・・・そんなこれからにしたいなとも思います。
せんりひじり幼稚園では、毎年、年に4回ほど大妻女子大学の岡健教授をお招きして園内研修を行っています。先日の園内研修も、子どもたちが見せる姿や場面から、子どもが感じていることや思い
を考え、子どもの育ちや私たち大人の関わり方を語り合いました。 普段から職員同士で子どもの姿や育ちをよく語り合います。多くの視点で見て考える事で担任だけ
では気づかなかったことも気づくことが出来ます。ところが園内の職員で語り合っても、「いろんな姿があることはわかったけど、一体どうしたらいいんだろう」と行き詰まることもあります。そんな時に外部の先生に見てもらうことで、新たな見方に気付き、次への関わり方や環境の工夫の仕方が見 えてきます。
こういったことって、家庭での子育てでもあるといいですよね。自分の子どものことを一番知っているのは自分・・・と思っていたけど、幼稚園の先生や他の保護者の方が、我が子のいい面や家庭では見せない一面に気付いてくれることがあったりしませんか。 私も毎日我が子と向き合っていると、 子どものいいところが見えなくなったり、否定的にとらえてしまったりすることがありました。母親と子どもは距離が近すぎるからですね。岡健先生が「虫の目」で子どもを見たり「鳥の目」で子どもを見たりして、近すぎる自分の視線を引きはなして客観的に見る事の大切さを教えてくださいます。
先日から続くクラス懇談会でのグループワークでは、悩みを出し合い、そして保護者の方同士でユニークなアイデアや心温まるアドバイスを出し合っていましたね。保護者の方同士で素晴らしい答えを見つけていかれているのを見ると「園長や副園長の出る幕はないなあ・・・」と感じるほどです。 終わった後、ベテランお母さんに「悩んでいるお母さんに素敵なアドバイスをしてくださってありがとうございました」と声をかけると「私も一人目の時に悩んでばかりで、ここで先輩お母さんにたくさん教えてもらったので・・・。」とのこと。こうやって1人目お母さんは先輩お母さんに支えられ、そしていずれきっと後輩お母さんを支えていかれるのだろうなと思うと、ステキな連鎖が続いていることが素敵でまた自慢したくなりました。
「子育ては一人でするものではない」と言われますが、誰を頼ったらいいのかもわからない時もあります。こうやってクラス懇談会にたくさん出席してくださることで、支えあうコミュニティーが出 来ていいですよね。
悩みを聞いてもらってすっきりした顔で帰って行かれる保護者の方を見ると、私たちの園内研修が終わった後の気持ちと似ているなあと思ったり・・・。子どもの育ちを一面からではなくいろんな方向から見ることで、新たな発見もあって、我が子への接し方も変わるかもしれませんね。
能勢の大自然の中で楽しむお泊まり保育。
川、山遊びで思い切り遊んだよ.夜はお待ちかねのキャンプファイヤー!
クラスのみんなで力を合わせて能勢の大魔王のミッションもクリアしたよ☆