園長通信

「あこがれ」

 

12月20日

2学期終了。

早いもので、今日で2学期が修了いたします。この2学期、つくろうDAYの材料集め、遠足の付き添い、カーニバル、おもちつき、そして、その他の様々なお手伝いに至るまで、ご協力本当にありがとうございました。おかげさまで全ての行事が子ども達にとってとても有意義に終えることができました。また、子ども達がそれぞれに育っていることを本当に嬉しく思います。

幼児教育は環境を通した教育であると言われています。子ども達に一斉に知識を教え込むのではなく、子どもに経験してほしいことを保育室内や屋外に保育者が意図的に埋め込んで、子どもが「あれ?」「やってみたい!」・・・というような気持ちになり、遊びという主体的な行動を通して学ぶことを大切にしています。年長組のお店やさんプロジェクトでは見に来て頂いた保護者のみなさんには生き生きとした子どもたちの様子を観て頂けたことと思いますが、その出発点は普段自分が行って知っているお店やカーニバルで自分たちが楽しかった遊びの再現です。子どもたちはお家の人、幼稚園の先生、友だち、動物、テレビのアニメの主人公など様々なものにあこがれ、自分もそうなりたいと思います。年長さんが取り組んでいたお店屋さんごっこも、年長のこどもたちがカーニバルでの保護者の方々が一生懸命働く姿へのあこがれや、自分が経験した様々なお店へのあこがれる気持ちが子どもたちの活動の源です。そして、その年長さんが一生懸命に取り組んでいる姿に年中・年少の子どもたちがあこがれて、自分たちもやりたいっていう気持ちに繋がり広がっていきます。

「学ぶ」と言う言葉の語源は「まねる」にあると言われます。子どもたちが自ら「まねる」時に子どもたちは様々なことを自分なりに理解し、それを再構成し、表現する。それこそが本当の「学び」で、強制的に知識を詰め込まれても「あこがれ」の気持ちがなければ本当の力にはなりません。園での生活の中で、子どもたちが先生たちをあこがれの目で見ている姿、その子どもの育とうとしている姿を愛情深いまなざしで見ている先生の姿、その関係が本当に大切ですし、私がひじりの先生達を観ていて最も誇りに思うところでもあります。

冬休み中ご家族で過ごす時間がたっぷりあると思いますが、子どもたちの「あこがれ」存在として、年末年始ならではの様々な日本の伝統行事を大切にご家族で良い時間をお過ごしください。